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飯島 裕之
マーチャントクラブ広報委員 / 取材担当の飯島裕之(KunKun)です。この記事では、マーチャントクラブに所属する経営者へのインタビューを通じて、その人の魅力に迫りながら学びをお伝えします。

今回取材するのは、クラブNO.193・kindle出版プロデューサーのおがたまゆみさんです。

舞台やTVで活躍してきた彼女が感じる、現在の事業を展開する上で活きている女優時代の経験とは何か?そして、経験0から飲食の業界に飛び込み「生ビールうまい!ランキング」で東海地方の飲食店5万店舗中1位を獲得した秘訣とは?

元々人見知りの性格の中、人一倍人と向き合ってきたおがたさんから、お客様に向き合う上でのポイントや他人の魅力を引き出す秘訣まで赤裸々に語って頂きました。インタビューからおがたさんの魅力をお届けします。

前編をご覧になっていない場合は、こちらか前編取材記事へどうぞ!

芸能事務所に入っても仕事がなくて…そこで今のビジネスにも活きてきている『営業力』が身につきました

収録準備をするkunkunとおがたさん

飯島  おがたさんは元々女優さんをされていたとのことですが、具体的に当時のお仕事の内容を聞きたいです。また、女優時代の経験がビジネスに活きている事ってあるものですか?

おがた 最初は舞台からでしたね。3歳から日本舞踊をやっていて、25年ほど続けていたんです。でも日本芸能って家元制なので、親のお金でやっていた時は良かったんですけど…自分で自立してやろうと思うと、生活費や舞台・三味線などのレッスン費にかかるお金を考えると、全く貯金も出来ずカツカツの生活だったんです。

自分で流派を作ることも許されていないので、海外での文化交流で踊る際も毎度家元に確認が必要だったり、と結構大変だったんです。

なので、大人になってからクラシックバレエを習い始めました。海外で踊るバレエ団だったので日本舞踊の経験が活かせたんです。クラシックバレエだと、オーディションに受かれば費用は全て向こう持ちの世界で、そういう活動をし始めたら今度は、文化交流のMCや、モデルの話がくるようになりました。そこから広がって、芸能界に入りましたね。

でも事務所に入ったら、仕事が全然なくて…そこで今のビジネスにも活きてきている『営業力』が身につきました。

あとは、その時私が仕事をリピートでもらえた理由としては『諦めなかったこと』ですね。

みんなプロフィールを自分で作って持っていくんですけど、制作会社の人は忙しいから、基本的に無視なんですよ。それを何回も繰り返して、受け取ってもらうまで帰らない!とか、直談判する!とか、粘り強く繰り返すんです。

そうすると、次第に仲良くなるんですよね(笑)それで覚えてもらえてリピートに繋がったりだとか。

別にそれを狙ってやっていたわけではなかったんですけど、結果的に信頼を積んでいることになるよね!と教えてくださったプロデューサーの方がいらっしゃって。

あとは、オーディションに100回くらい落ちて、周りが諦める中でも私は諦めなかった。そういう感じで、ビジネスでも同じだと思うんですけど、自分でリングを降りたら終わりだし、自分で可能性を信じていたら、そりゃ落ち込みはしますけどまた復活すれば良いだけの話なんで。

何か1つに絞って1番になろうと決めました。その当時は、スキルが要らない洗い物を極めましたね

飯島  諦めないことも自分で仕事を取りに行く気概も本質的に大切な部分ですよね。結婚を機に女優を辞めてからは、飲食店をスタートされたんですよね。

未経験のジョッキ洗いから始めて東海地方の5万店舗の中から『お客様が選ぶ生ビールが美味しいランキング』3年連続1位獲得されたとのことですが、ここまでのし上がるために意識されていたことやその時の想いを聞かせてください。

おがた 役者の時も、私はコネもなくゼロスタートで、事務所からも「30歳で芸能界入ってお金かけてもらえると思うなよ?」と言われ…仕事欲しければ自分で取ってこいというスタンスだったので、ゼロから築いていくという経験は既にしてはいたんです。

でも、結婚してまたゼロになって飲食業を始めたわけですが、芸能界と同じく飲食の世界も上下関係がすごく厳しかったんですよ。

フレンチのシェフが殴る!とかあるような世界で。さすがに私は女なので殴られはしませんでしたが罵倒は凄くされましたね。

ただ、主人がそこの社長だったので、社長がいる時だけは「奥様!」って呼ばれてチヤホヤされていたんですけど、社長が帰るとまた罵倒。

飯島  えぇ〜!本当にそんな事あるんですか!?

おがた はい。それがすごく悔しくて。それって結局、そういう”奥様”というポジションでしか見られていないということなので。

なので、全部じゃなくて良いから何か1つに絞ってそこで1番になろうと決めました。その当時は、洗い物ならスキルが要らないと思ったので、洗い物を極めましたね。

そうすると「この綺麗なグラスで飲んだら美味しい」という声を聞いたので、速攻で酒屋さんに連絡してみたら「グラスの綺麗さで美味しさが変わりますよ」ということを聞いたんです。その時に「これはイケるかも!」と思って勉強し始めましたね。

なぜ食べ物ではなくビールに拘ったか?というと、居酒屋さんに来てお客様が一番最初に口にするものはビールなので、それが美味しいかどうかでお店の姿勢が決まるなと思ったからですね。

飯島  へぇー!天才じゃないですか!!

おがた 天才ではないですよ(笑)で、だったら一番はじめに口にするものが勝負だと思ったんです。ちなみに私、ビールは一滴も飲めないんですけどね(笑)

というので突き詰めていって、私の中のポイントとしてあったのが『自分の想いを分かち合うことって大切だな』ということです。

お店の姿勢がお客さんに伝わるまで…興味を持ってもらえるまでしつこいくらい伝え続けました

おがた 3年連続1位になった時もそうですけど、お客様に自分の想いを伝えていなければ、誰もわざわざサイトに繋いで投票なんてしてくれないわけですし。

お客様はサイトに飛んで、うちのお店をクリックしてくれていたわけで、ダントツ1位で何万票も入っていた。その票を得るためにずっと話していましたね。

というのも、お客様は本当に美味しいビールを知らないんですよ。なので、何が普通のビールと違うのかというところから興味を持ってもらえるまで永遠に話し続ける。

ビジネスコミュニティもそうですけど、マーチャントクラブ主催者の菅さんも本当に1対1のコミュニケーションを大切にされていて想いを伝えているから、ちゃんと相手にその想いが伝わっているというのがあるじゃないですか。どの業界も同じだなと思っていて。

『うちの店はビールに拘っている』という理由として『お客様が一番はじめに口にするものだから』ということがあることなど、そういったお店の姿勢を伝えていかないと『なんでビールなの?』『食べ物でも良いじゃん』と言われてしまいます。

だけど、そういった想いを伝えるから、うちの店を信用してくれたという声も聞きますし、しつこいくらいに伝えてきたというのが1番のポイントですかね。

なぜそれを実感出来たかというと…もちろん投票結果という目に見える結果もあるんですけど、あとは『ビジネスって本当に人と人との繋がりだな』と思います。

というのも、汚い大衆店にも拘らず、私が想いを伝えれば伝えるほどお客様は「自分の大事なお客様の交渉に使いたい」とか「個人店でも一生懸命やっているから応援したい」と今度は宴会として使ってくださる事があって。

結局は人脈で、人が人を連れてきてくれる。『伝えなければ何も広がらない』というのをとても感じましたね。

どうせ人と関わるのだったら「その人の良いところはどこかな?」と考えるようになりました

飯島  なるほど。ありがとうございます。勉強になります。

最後にもう1つお聞きしたいのですが、おがたさんは肩書きの一つに『あなたの才能・魅力を引き出す演出家』というのがありますよね。

僕も以前YouTubeライブで対談させていただいた際に本当に気持ちよくお話させて頂いたんですけども、相手の魅力を引き出す秘訣を聞かせてください!

おがた そうですね。私すごく人見知りで、自分の変わった生い立ちが影響してるのか、本来人が苦手なんです。

でも自分の意識の中でそういった言葉が自分の中を支配していた時って、人と会っても絶対にその人の可能性を見ようとしないんですよね。

「その人は自分に合うかどうか?」「自分にとって話しやすいかどうか?」みたいに自分都合で人を判断してしまうんです。でも、人の好き嫌いをしているのってすごくもったいないなと、ある時点で思えたんですよね。

役者にしても飲食店にしても、一見人が苦手に思えない業界に縁がある人生だったので、もしかするとその部分もストレッチしなさいということなのかなと思うようになって。

どうせ人と関わるのだったら「その人の良いところはどこかな?」と考えるようになりました。私だけが分かるその人の良いところを必ず1つ以上は見つけようと。

そう考えだすと、SNSを見ていても可能性がその行間にたくさん感じられて「もっと聞きたい、もっと知りたい」ってなるんです。

他の誰にも負けないような質問もしたい。それがだんだん無意識で出来るようになってきましたね。なので毎回お会いする人のことを大好きになるんですよ。『人って良いな!』という生き方をしたいから、毎度楽しいです。

飯島  そういうことだったんですね!おがたさん、改めて今回はありがとうございました。

クラブNO.193 おがたまゆみプロフィール

kindle出版プロデューサー / This Is Me代表 
マーチャントクラブ名古屋支部代表おがたまゆみ


飲食店経営時代は、全てが未経験の中でも「魅力」を引き出す事に注力。結果、お客様が選ぶ「生ビールうまい!ランキング」を3年連続1位を獲得し、東海地方の飲食店5万店舗の中で1位獲得。全国に熱狂的なファンの獲得に繋げる。

以降、人やお店の魅力を引き出す独自の方法論を見出し電子書籍を2冊出版。ビジネス部門含め全34冠獲得をはじめ、講演会の登壇、表彰、テレビ出演や雑誌取材を受ける。

翌年、飲食店時代の経験と電子出版の経験を活かし、kindle出版プロデューサーとしてクライアントの魅力を引き出す事に従事。

受講生から、「デトックスできた」「人生の転機を迎えた」というお声を多数いただき、
出版を通してセルフヒーリングを推奨。『人生にブレイクスルーを起こす出版術』を出版予定。

おがたまゆみさんのFacebookはこちら

インタビュアー / 飯島裕之

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飯島裕之(kunkun)/ 企画構成作家


1985年東京都江戸川区生まれ。企画構成作家、HIPHOPクリエイター。

2016年の12月、菅智晃氏からの教材購入をきっかけにアフィリエイトに参入。開始1年で会社員としての月収を超え個人事業からの収入基盤を確立。

その後、総購入者数7千人を超える人気ビジネス教材の講師に就任、5万作の電子書籍の中から優秀賞を受賞するなど瞬く間に頭角を表す。これまでの指導実績は上場企業も含め7社・500人以上。

現在、数多くのイベント主催から培った企画力・Web販売から培った販促力を機軸に、売上に伸び悩む実業家やクリエイターの『Web制作』『サービス設計』『企画提案』などプロデュースに従事。裏方として黒衣に徹しながらも、ブレイクダンス/グラフィティアートなど、エンターテイメントの分野に長く生息してきた事からHIPHOPクリエイターとしての顔も持ち合わせ、アート創作の仕事もひっそりと受注を続けている。

おがたまゆみさんのインタビュー前編はこちら