マーチャントクラブセミナー第77回目の講師は、クリエイターとしてもマーケターとしても精通している経営者、株式会社アクラ代表取締役の井坂光博さんです!

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広報員会ライター:松崎康学

この記事は、簡単な動画編集を勉強中のひよっこ、広報委員会ライターの松崎がお届けします。

今回、井坂さんの講義テーマは、『マーケターとクリエイターがともに気持ちよく仕事をして成果を出すために必要なクリエイティブな仕事の進め方』です。

このテーマだけ読むと、「お互い仲良く、そんなソフトな内容」に感じられるかもしれませんが…!

安心してください、全然ソフトな内容じゃありません!

むしろ、超現実的でなおかつ良い意味で心をえぐる講義内容になっています。

なぜなら、クリエイターの方は必見と言わざるを得ないと思います。なにせこの講義で井坂さんは「これから生き残るクリエイターとしての必須条件」についてお話しされているからです。

このことは、PR動画制作、LP制作等をはじめとした、クライアントの売上に貢献する『商業クリエイター』にとっての助言、いや、警笛を鳴らしているといっても良いかもしれません。それだけ緊急で重要な内容だという事です。

 

一方、発注する側であるマーケターにとって、クリエイターに仕事を依頼するうえで一番怖い、『何の成果にもつながらないものが納品される』という最悪の事態を防ぐ方法を学べます。

  • メルマガ読者を増やしてくれるようなプロフィールアイコンを外注する
  • 商品の購入率をアップする販売用のLP(ランディングページ)制作をライターに依頼する
  • クリック率を高めるPR動画を制作会社に委託する

いずれも数万円、数十万円とかかる場合もある決して安くない依頼です。小規模経営者にとっては、失敗の許されない、決死の覚悟での依頼となるものかもしれません。

この講義では、そんな『クリエイターへの発注が上手くいく3つのポイント』を井坂さんがお話しされます。是非、マーケターの方には、クリエイターの力を100%引き出し、共にチームとして成果を上げるためにもご視聴ください!

\この講義は下記の未来を描く助けとなります。/

 

・クリエイターの力を100%引き出し、チームとして売上に繋がる成果を上げている!
・長年の付き合いになるような信用できるクリエイターを見つけている!
・マーケターとクリエイターで双方が気持ちよく仕事をして成果が上がるようになる!
・こちらを理解し、責任感をもって、一緒に成果を作ってくれるクリエイターと仕事している! 
・厳しい環境下でも、これからずっとクリエイターとして生き残っていける
・クリエイターのチームを創り、自分の仕事の限界を超え成果を上げ続けている
・売れ続け、収益を確保できるクリエイティブの商品単価を設定できる
・積み重ねによりクリエイティブの商品単価が10倍以上に上がっていく

講師 井坂光博 プロフィール

マーチャントクラブ本部副代表 株式会社アクラ代表取締役

北海道出身。

プロフェッショナルとしてクライアントを支える事を一貫したクエリエイター。映像はつくるものではなく運用するものと捉え、映像をつくって終わりではなく、どのように運用するのかを想定した上でクリエイティブを設計すること事が強み。マーチャントクラブでの登壇回数も多数あり、マーケターとしての一面も持つ。(在籍2014〜現在)

クラブ内登壇歴

第10回岡山定例会
第15回東京勉強会
第25回東京定例会
第27回東京定例会
第43回東京定例会
第47回札幌勉定例会

著書

Premiere Pro 演出テクニック100 すぐに役立つ! 動画表現の幅が広がるアイデア集

運営サイト

https://acra.co.jp/

講義概要

井坂さん自己紹介(これまでの軌跡)

講義序盤は、井坂さんが学生時代アルバイトで映像の世界に触れるところから、クリエイターのチームを率いて企業案件の制作を行う現在に至るまでのストーリーをお話ししてくださいます。

クリエイター、マーケターに限らず、一つでも専門性を持って事業を運営している人には勉強になることばかりの内容です。それは、井坂さんが映像クリエイターという専門性を、苦悩しながらも武器として最大限に活用し、経営者として成功してきたストーリーだからです。

私自身はクリエイターではないですが「自分の専門性と向き合うことの大切さ」に気づかされる内容です。

また、ここでは絶対書けないようなスレスレのバチバチにエグい世界の話も出てきますので、ちょっとアンダーグラウンドに興味のある方にも必見です(笑)
(クラブ内の講義だからこそ聞ける話がてんこ盛りです!)

トピックス

・ヤ●ザ(みたいな)社長の一言がきっかけで、映像にハマり、学生で起業!

・個人事業主としてゼロスタート!ビジネスと提案が下手過ぎてマーケティングの勉強の日々

・コンテンツ販売にチャレンジ!マーケティングの一連の流れを経験

・最大の失敗から学ぶ「今持っている武器を捨てない!」

・映像ノウハウセミナーから一部上場企業の案件獲得(年間700本の動画の仕事を)

・とってもヤバい内容のお仕事

・仕事が急増してチームを作ることに

・YOUTUBE配信からまさかの書籍出版!

気持ちよく仕事をして成果を上げる3つのポイント

講義中盤は、クリエイター(受注者)とマーケター(発注者)が円滑に成果を上げるための3つのポイントについてお話ししてくださいます。

3つのポイントは以下の通りです。
1.イメージを共有する
2.成果に集中する
3.共通言語でコミュニケーションを取る

クリエイターとマーケターが一つのチームとして成果を上げるためには、お互いが世界観を共有するためのコミュニケーションが必須となる。と井坂さんは話されます。

しかし、このコミュニケーションと一言に言っても、一筋縄ではいかないものではないでしょうか。言葉は万能ではないので、いくらマーケターが「きれいな」とか「アガル感じ」というような形容詞を並べたてても、クリエイターが理解できるとは限りません。

クリエイティブに限らず、こうしたイメージを言語化したものがうまく伝わらない…。というご経験をされた方は多いのではないかと思います。

そんなシンプルだけどネックになりがちな頭の中にあるイメージを、相手が適切に再現できる情報に変換することができ、成果を上げることに繋がる、そんな秘訣が、ここで語られる3つのポイントです。

また、この章で語られる「クリエイターとして生き残るために必須なこと」については、クリエイターでもあり、マーケターでもある井坂さんならではの、重要なアドバイスです。クリエイターの方にはここだけでも持ち帰ってほしい、そんな内容です。

トピックス

1.イメージを共有する
 ・明確なサンプル(希望に近いLP例)を送る
 ・イメージを論理情報として渡す
2.成果に集中する
 ・クリエイターも具体的なKPIを持つ
 ・クリエイターでマーケティングが分からない人は今後、生き残れない!
 ・修正の根拠は成果に対する理由が必須!
 ・クリエイターは●●でクリエイティブの品質が下がる!
3.共通言語でコミュニケーションを取る
 ・マーケティングを共通言語に
 ・クリエイターとして成果を出すなら、お客さんの専門分野の知識は勉強すべき!

クリエイターのチーム運営・お金の話

講義終盤は、クリエイターのチーム運営と契約単価の考え方についてお話しいただきました。

多くの場合、クリエイターの仕事は一人でやるにはタスクが過大です。例えば映像の仕事一つとっても、撮影、場所取り、現場コミュニケーション、編集作業、素材作成、ナレーション依頼、などなど、一人でやるには過酷なレベルなのだそうです。

これは井坂さん自身、はじめからチームを組んでいたわけではなく、自身の映像クリエイターとしての仕事がどんどん大きくなり、タスクが増える中で「一人じゃキツイ!」となって、自然にチームを作っていく発想となっていったお話からもそれを伺うことが出来ます。

ここでは、そんなクリエイターのチーム運営の秘訣についてお話しされます。クリエイターとしてチームを作るのはもちろん、マーケターだけれどもクリエイティブチームを持ちたい!という方にも必見です。

また、この章ではもう一つ目玉として、『クリエイティブに関するお金の話』をお話しされています。

クリエイターとして駆け出しの時、最初に頭を悩ませることの一つが「価格設定をいくらにすればよいのか?」ということだと言います。

そんな頭を悩ませる、継続して仕事が受注できる価格設定の方法、そして経験を積むことで単価を上げ続ける方法、というここでしか聞けない貴重な内容についてお話しされています。

ここは「ああ、この話したくない!!!」と井坂さんが文字通り本当に苦悩しながらお伝えして下さった、秘中の秘といった内容です。クリエイターにとっても、その裏側を知りたいマーケターにとっても聞き耳を立てたい章だと思います(笑)

トピックス

1.クリエイターチームをつくるための3つのポイント
①業務を切り分ける
  ・8割が個人のスキルに依存する業務
  ・2割しか個人のスキルに依存しない業務
②運動神経レベルに落としこまれたマニュアルの作成
③主要役職を決める
2.クリエイティブとお金
・見積もりは『誰』が『何をどれだけ』やるかで決める
・同等規模のクリエイターの相場で決める
・各業務の外注費から逆算
・なぜ妥当な価格を重視するか?
・『信頼』と『ブランド』で高額化する
・大丈夫!ファミ通だよ!

松﨑的見どころポイント!

ここからは、ライター松崎が「ここは特にチェックするべき!!!」と思ったポイントについてお話させていただきます。

主観を通しての話となりますが、動画視聴の際に参考にしていただければと思います!

自分のもっている武器を捨ててはダメ!

ビジネススタート期の失敗から学んだ経験として「今持っている武器を捨ててはダメ!」と、井坂さんはおっしゃいます。

ここでは、井坂さんが学生時代から熱中したカメラ、映像制作という武器を、一度捨てて失敗したという経験が語られています。

ビジネス起業後、紆余曲折を経て、個人事業主として再出発した井坂さん。映像制作という武器を一度は捨てて、マーケティングを猛勉強してコンテンツ販売にチャレンジしました。

コンテンツ販売では、マーケティングの一連の流れを経験できたことが経験値となりましたが、「何かが違う」と感じたそうです。

結局熱中できず、自らが武器として持っていた映像クリエイターとしての武器に立ち返り、「映像のつくりかたを教えるセミナー」を開催します。

そこから流れが変わり、セミナーをきっかけに東証一部上場企業との契約に繋がり、年間700本もの映像を制作する大型なお仕事につながったのだそうです。

現在の井坂さんの強みは、クリエイターとしての専門性に加え、マーケティングに精通していること。一時期カメラ、映像制作を捨てて、猛勉強したマーケティングも更に武器として活かされている。という訳ですね。

新しく事業をスタートするにあたり、ゼロスタートとして学ぶことは大切ですが、同じくらいにこれまで鍛え上げてきた武器も活かすことも重要だなと改めて感じました。

このお話の説得力は、「専門性はあるものの、自らのビジネス提案力のなさに思い悩み、苦い低迷期を経験した」井坂さんの実体験があるからこそ、ビジネスは武器を積み上げていくモデルでもあるという、重要な気づきを得らたのだと思いました!

厳しい競争の中で生き残る専門家であるための秘訣!

井坂さんはこの講義で、「これからクリエイターとして生き残るには、マーケティングは必須!」とおっしゃいます。

確かに、クリエイターは増えているように思います。例えば、私がYOUTUBEを見ていると、3回に1回ぐらい「今こそ動画クリエイターになろう!」というような広告が表示されます。そこには「無料で簡単に動画クリエイターになれるし、これから稼げる」といった趣旨の内容が書かれています。

コロナ禍や働き方改革が叫ばれる中、在宅ワークで出来るクリエイターの仕事は魅力的に映ります。だからこそ、今クリエイター市場は厳しくなっているのでしょう。ランサーズなどの外注サイトでは映像制作で単価数百円!なんていう信じられない案件もあるそうです。

だからこそ、改めてただクリエイターとしてビジネスをスタートしても生き残るのは難しい状況だと思いました。

一方、井坂さんがおっしゃる、「これからのクリエイターにマーケティングが必須」という意味は、「お客さんの結果にコミットできるクリエイター以外は淘汰される」という警笛だと捉えました。

マーケティング力は「自身の商品・サービスを販売するために必要」と考えるのが普通だと思いますが、井坂さんがおっしゃるのは、「お客さんの売上を伸ばすことにコミットする」ために必要という事で、一段と深い意味を持っているように、私には思えました。

昔、私、松﨑がベンチャー企業に勤めていた時、自社ホームページの刷新を業者に依頼し、大失敗したことがあります。アクセスも増えず、何ら成果も上がらなかったのです。その時、業者さんからはこういわれました。

「我々は御社のオーダーに答えてサイトを構築しました。その結果までには責任は負えません」

非常に悔しかったのを覚えています。

一方、井坂さんの姿勢はその反対です。自社のクリエイティブ商品を納品後、お客さんに「ちゃんと成果は上がりましたか?」「売上、上がりましたか?」「再生回数増えましたか?」「コンバージョン率上がりましたか?」と、ちゃんと結果を確認しているという事です。

お中元まで送る仲になるとか・・・(笑)

どちらに継続してお仕事を頼みたいか、明らかだと思います。

自ら「お客さんの結果にコミットする」姿勢。これこそが、これから生き残る専門家にとって必須の武器となると腑に落ちました!

お客さんに対し真摯な井坂さんの講義だからこそ学べた、専門家としての矜持、私も見習わせていただきます。本当にありがとうございます!

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広報員会ライター:松崎康学

以上、自身のコーチという専門性も武器にしたい広報委員会ライターの松崎がお届けしました!

マーチャントクラブに興味が湧いた方へ

『マーチャントクラブ』は挑戦を続ける経営者のためのビジネスコミュニティです。

キャリア、実績、事業規模問わず「挑戦」を評価出来ると自身のビジネスの幅が広がり、学びの充足感も増します。経営者、会社員、学生、主婦などの立場に関わらず、等しく挑戦者を歓迎し評価する文化を大切にしています。

クラブイベントとして、毎月様々な業種の経営者が講師として登壇し、事例などを共有するセミナーや懇親会や部会など…。学ぶだけではなく「挑戦」する人が活躍できる場です。

ひょっとすると、『挑戦する経営者の集まり』というと、ビジネスライクだったり、厳しいイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、私、松崎が感じるマーチャントクラブは『終わらない文化祭』のような場。それぞれがビジネスを通じて自分を表現し、和気あいあいと刺激し合い、共に活動する、そんなイメージです。

「どんな場なのかもっと詳しく知りたい!」「どんな方が在籍されているのか知りたい!」と思われたら、ぜひ私松崎までメッセージを下さい!

もちろん、松崎個人に対してでも大歓迎です!

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広報員会ライター:松崎康学

メッセージお待ちしています!

第77回マーチャントクラブ(zoom配信&少人数事務所開催)

テーマ


クリエイティブ受発注の心得

前編講義

1時間12分2秒

後編講義

1時間2分33秒

質疑応答

9分52秒

活動報告記事も併せてどうぞ

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広報委員:藤井ヨシマサ
活動記事はこちらです!是非併せてお読み下さい!

第77回マーチャントクラブ定例会(zoom開催)「クリエイティブ受発注の心得」井坂光博講師


マーチャントクラブのメンバーは過去の講義ビデオをいつでも振り返る事ができます。(講師によっては当日参加者のみに公開する部分があり、講義ビデオでカットしています。)また、勉強会では交流会も含めて自由に質問が出来る環境がありますので、当日参加をお勧めいたします。

講義ビデオは予告なく公開を中止する事もありますので、メンバーは極力講義ビデオに目を通して、理解を深めていただければと思います。

※過去の講義となりますので講師の方々へ直接の質問はご遠慮ください。クラブメンバーの方で、わからない部分や聞いてみたい事は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。勉強会のテーマも随時募集しております。