(基礎講座全6回)小資金で強固なビジネスモデルを構築していく考え方 -6/5-

1-1 思い描いた理想ビジネスを原点において逆算する
1-2 「生きるためのビジネスモデル」と「やりがいに溢れるビジネスモデル」
1-3 ビジネスモデルをデザインして事前に全体像を把握する
1-4 構築したビジネスモデルを好転させるアイデアの出し方
1-5 このページの記事になります。
1-6 ビジネスモデルの中に「挑戦」と「資産」の2点を取り入れる。

構築したビジネスの中に、お客さんからの声や要望を取り入れたり、協力してくれる方々との人間関係を構築する過程が入っているかは、ビジネスモデルの生命線とも言えます。すべてのビジネスは、お客さんが継続的にお付き合いしてくれるからこそ成り立ちます。

ビジネスモデルが体とすれば、人の介入は血液のようなもので、そこを無視した構成は継続性が見込めません。インターネットのみでビジネスを完結させようとしている方々が大勢いますが、上手くいかない原因はここにあります。どんなサービスであれ、商品であれ、自分自身が良いと思ってやっていること以外にも、様々な意見をくれるのがお客さんであり、協力者の存在になります。

ビジネスモデルを軌道に乗せるのは人の介入であると意識しておいてください。出会った仲間やお世話ん委鳴った先輩方も含めてです。継続の背景には、多くの人で支えられている部分があります。

インターネットには、機械的で無機質さが顕著に表れる部分もあります。ですが僕は、責任感を持つことも、旗を振ることも、壁の壊し方も、プラスの解釈の仕方も、人との出会いで学び、経験を通じて糧としてきました。これは決して特別なことではありません。多くの経営者仲間も、同じく人に多大な影響を受けているからこそ今があるのです。

10年の過程の中では、もちろん傷ついてつらい思いをすることもありましたが、救われたことと天秤に欠ければ、あっさりと後者に傾きます。また、これからは1人1人がメディアを持ち、気軽に情報を発信していく流れがどんどん加速していきますから、リアル同様の動きを辿り、コミュニケーションはますます重要なものとなってくるでしょう。そこから個と個で利益を享受する仕組みも活性化されていくこととなります。もはやネットは特別な場所ではありません。

すべての工程に人が介在するイメージを持つ

 

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ビジネスモデルが人体だとすれば、人体に血を巡らせるのは人の存在です。介在する人が増えれば増えるほどビジネスは活性化していきます。

どんなにデジタル化が進もうと、ビジネスは人と人、世の中は人と人の繋がりで組み立てられています。パソコンは道具であり、インターネットは1つの手段に過ぎません。

デジタル化が進めば進むほど、アナログ要素は見落としがちになります。繋がりを意識した対応やコミュニケーションは、時に仕組みを超越した結果に繋がっていくことを理解しながらも、行動で示せていないとなると一大事です。特にメールに関しては、「メールを制する者はビジネスを制す」とクライアントに言い続けるほど、かなり意識をして取り組んでもらっていました。

メール1つをとっても、上手に扱うことで「人脈、知識、利益、経験」の4つすべてが手に入ります。対面で会う機会に恵まれれば更に良好な関係を築くきっかけにもなりますし、生で聞いた情報誌は実践すれば高確率で利益へと繋がっていくでしょう。また、商品やサービス販売時には、告知協力をしてもらえる可能性も出てきます。メールを制するものはビジネスを制すと断言するほど、僕はコンサル生に重要性を説いてきました。見るべき点は人だからです。

小資金でビジネスを立ち上げる場合、初動で力になってくれる人の存在は凄くありがたいものです。当時お世話になった人は、僕の一生の恩人です。お世話になった方へ、成長した姿を見せるだけではなく、力になる事ができれば両者共に嬉しいですよね。

1つ1つのビジネスは、利益を追いかける以上に、お客さんや仲間との信頼関係を構築していくことに重きを置いていきます。この狙いを見誤って利益を追いかけすぎるとセールスの段階で誇大表現に繋がり、もっとも大事な人という資産を失ってしまいます。ここがゴールではありません。ここからお客さんとの継続的な関係がスタートするのです。時にはお客さんにも参加してもらって意見を伺い、一緒に商品を作って世に送り出すような形も、ビジネスの仕組みの一端に取り込んでいきましょう。

自分のビジネスに「どれだけ人と接点を持つ要素」を取り込んでいくかは、新規やリピーターを獲得する上でもポイントになってきます。